チェンマイ発・ちょっとディープな北タイ日本語情報誌CHAO『ちゃ〜お』は毎月10日、25日に発行。

<< CHAO連載「クンター流カレン族生活体験!」電子書籍刊行 | 最新 | よが行者よーさんの極意 ヨガで不老長寿を目指す (406号) >>

森の住職パイサーン師が説く、今ここを生きる智慧(407)

カテゴリー: - | 2020.04.22 Wednesday

 

浦崎雅代さん執筆のコラム

森の住職パイサーン師が説く、今ここを生きる智慧(54)

 

幸せを閉ざしてしまうほどに、やらたと心配ばかりに熱をあげない

今、私たちの多くが感じていること。

それは、不安や心配であるかと思います。

日々刻々と入ってくる情報はあまり好ましくない情報だからです。

特に、新型コロナウィルスCOVID-19に関する情報。

もう1か月以上も報道され続けその感染拡大の様子を知らせています。

情報が入ってくるたびに状況が良くないことを知らせる内容です。

感染者が報告された国の数も増えています。 

 

心配や不安に取り巻かれて、

本来自分がなすべきことを忘れてしまうほど覆われていかないこと。

私たちには、一人一人、なすべきことがあるでしょう? 

たとえば、なすべき仕事。

それらに、しっかりと気づきと集中をもって取り組んでいきましょう。

安定・集中をより強めていく。

心を野放しにしてあれやこれやの心配にはまり込んで我を忘れ、

気づくことを怠ってしまわないこと。

 

怖れにはまり込むことは、心への影響だけにとどまりません。

仕事も、お金も、健康も減らしていきます。

皆さん、しっかりと「今」を思い出してくださいね。

今私たちの体にはまだ、病は来ていませんよ。

でも、多くの人が心の方の症状がはっきり発症しています。

今タイ人の中で、ほとんどの人が体にはまだ新型コロナウィルスの症状は出ていません。

体の症状は出ていないのに心にはもうすでに病の症状が出ていますよ。

心配で心配で何も手につかなくなってしまう。

仕事も気もそぞろ。集中力もない。

子供と一緒にいたり、孫と一緒にいても

子供たちに心を注いであげることはせずに

心配にばかり気を取られている。

何を食べても、おいしくない。

それほどまでに、心配に取り巻かれて行かないことが大切ですよ。

なぜなら、私たちの身の回りにはまだまだ良きこと、

好ましいことがたくさんあるのですから。

あるいは、一瞬一瞬生じてくること。

朝目が覚めたらね、心をさわやかにしていきましょう。

なぜなら、目が覚めたということは体も心も休ませることができた、

ということなのですから。

朝起きてすぐに、ウィルスについて考え込んでしまわないようにしましょう。

どんな問題が生じてくるだろう、

もっと酷くなったらどうしよう、

とぐるぐるぐるぐる、考えていかない。

それだけでもう、心は萎びていきますよ。

やるべきことは、やらずに心配ばっかりしていませんか。

子供や孫が学校に行く前に、

しっかりと大人が笑顔を向けて勇気づけてあげることが大切でしょう?

大人が家で、ぶすっとした顔をしていたら子供たちはどう感じるでしょう?

 

仕事に行ったらなすべきことは、

一つ一つの仕事に気づきを向けてしっかりとなすことですね。

また、自然の姿を見るということ

身の回りにある自然の美しい姿に触れるということも大切なことですよ。

たとえば、花や畑を見る。朝日を見る。

朝、早起きして、朝日を見てみてください。

ある人は、朝日にふれて空気もすがすがしいにも関わらず

心が心配で閉ざしてしまう人もいますよ。

こういう人はチャンスを逃す人です。

心が未来へばかり向いていると今ここにあるチャンスを逃します。

まだ何も来ていないうちから、

心は完全に飾り立てられていれば苦しみへの準備は万端といった感じです。

私たちはこれからどうすればいいのだろう。

仕事は順調にできるのだろうか?

それらは未来のことであってまだ生じてはいないのです。

 

もちろん、心の準備をすることは大切です。

私だけは大丈夫と高を括り、備えを怠らないこと。

しかし心配や不安に心を奪われないこと。

心配が悪いといっているわけではありません。

心配が生じてきてもいいんです。

でも、気づきを間に合わせること。

私たちは人間ですからなんら不自然なことではありません。

未知なる問題に直面した時に心配や不安が生じるのは間違いではありません。

心配や不安が心に生じたとしても

それらに全身を覆われてしまい

自分がなすべきことまで放棄してしまわないことが重要なのです。

 

実践するときに心が不安や心配にはまり込んだままの、

野放し状態でやらないこと。

特に朝の時間には、美しいこと、

好ましいことが目の前にあることが多いものです。

心に幸せを注ぐことを、

忘れないでくださいね。

なぜなら、夜になってくると心が疲れてきたり

みずみずしさが失われて枯れてしまうことも少なくありませんから。

私たちは自分の心に日々の経験の中で幸せを注ぐことができるんです。

朝起きるということ。

さわやかな朝に、顔を洗う。

体も眠った後はエネルギーがあってさわやかですから、

心にもさわやかさを取り戻しましょう。

朝目覚めて

「あー、今日もまた1日が私に与えられた。

呼吸があるぞ。生きているぞ。

まだ子供と一緒にいられる時間があるぞ。

愛する人と共にいられる時間があるぞ」と、

今を思い起こすことだってできるのです。

多くの人が、今私たちが享受している生きる時間を過ごせずに、

すでにこの世を去って行かれたのです。

今、私たちはまだ生きている。

そして良きものや、好きなものと触れられる時間を頂いています。

心に幸せを注ぐ隙間を開けておいてくださいね。

幸せが入り込む隙間のないほどに

心配や不安に覆われてしまわないこと。

これも立派な修行なんです。

自分自身の身の回りにある善きことに

しっかりと気づきを向けていくことを心がけてまいりましょう。

 

浦崎さんからのメッセージ

 

心落ち着かない日々が続きますが、

しっかりと幸せが入り込む隙間をあけてまいりましょうね。

 

 

ちゃーお407号(2020年3月25日号)

筆者 浦崎雅代さんのブログはこちら

https://note.com/urasakimasayo

http://urasakimasayo.blog.jp/

 

- | Top