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ちゃ〜お歳時記 9月25日

カテゴリー: チェンマイ・話題ほか | 2007.09.24 Monday

 

中秋節(ワイ・プラジャン)

月餅Photo by MO

「テーサガン・ワイプラジャン」というのは中国のお祭り。
日本でも陰暦の8月15日頃を中秋と呼び、その頃の満月が「中秋の名月」で、お月見をする。
今年の中秋は9月25日だ。日本では月見団子を食べるが、中国では月餅を食べる。チェンマイの中国系の人たちも「カノム・ピヤ」という月餅を食べるので、お祭りが近づくと市場のお菓子屋さんには、大きな月餅が並ぶ。ドリアン味やチョコレート味など、変わったものもある。
このお祭りにはいろいろと謂れがあるようだが、チェンマイの華僑の人に聞いたのはこんな話だ。
昔、中国がモンゴルに占領されていた時代、武器は全て没収されて、村には野菜を切るための包丁一本しか所持を許されていなかった。しかし、中国人達はモンゴルへ奇襲をかけ、見事、勝った。それが陰暦8月15日(太陽暦の9月の満月の日)で、その後、先祖の功績を称え、この日を祝うようになったというもの。
チェンマイの中国人社会でも40〜50年前までは、この日を盛大に祝い、家々の前に机を置き、サトウキビの木を2本飾り、月餅やお菓子、果物をお供えし、夜、灯篭を灯して拝んだそうだ。
他にも、「昔の王の后の魂が月に昇って天女になった日を祝うようになった」という説もあり、女性の神様のために、おしろいや香水などの化粧品をお供えし、日本のひな祭りのように娘の幸福を願ってお祈りをするそうだ。
近頃のチェンマイでは、このような美しい祭壇を準備する所はなくなってしまったが、先祖や土地の神を拝み、月餅を食べる風習は残っている。
10年前には、ターペー通りでこの中秋節を盛大に祝った年があったそうだ。その時は昔のように、夜、道端に灯篭が灯り、お菓子の並んだ祭壇が道の両脇に飾られ、それはきれいな光景だったと、当時を知る人は言う。しかし、この年一回きりで、その後このお祭りは行われていない。 【編集部S】

(106号掲載)

 

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